ウォーターサーバーの契約期間中に引っ越しすることもあります。
引っ越しと言えば業者に頼めばウォーターサーバーも運んでくれると思ってしまいますが、手順を間違えると大変なことになります。
「今使っているウォーターサーバーを新居でも使いたい」
「別のウォーターサーバーに切り替えたい」
どちらの場合も、それぞれの手順や準備しなければならないことが違いますので、引っ越しの予定がある人は、しっかりと把握しておきましょう。
引っ越しする時にウォーターサーバーをどうするかを決める
引っ越しが決まったら、まず最初に考えなければならないのがウォーターサーバーをどうするかです。
ウォーターサーバーを引っ越し先でも使うのか、他のウォーターサーバーに乗り換えるのかを決めなければ、その後の対応ができません。
では、どんな場合にウォーターサーバーをそのまま使った方がよいのか、引っ越しを機に乗り換えた方がよいのかなど、どちらが得策なのか解説していきましょう。
今のウォーターサーバーを継続して使った方が良いのはこんな時
今のウォーターサーバーを引っ越し先でも使いたいという場合、性能や使い勝手などに満足している方が多いと思います。
他にも、
- コストパフォーマンスが良い
- お水が美味しく飲みやすい
- ウォーターサーバー業者の対応が良い
- 家族みんながウォーターサーバーの便利さを実感している
などの理由があるかと思います。
さらに、ウォーターサーバーを引っ越し先でも継続して使える条件として、
メーカーの配達エリア内である
ということが挙げられます。
いくら引っ越し先で使いたいと思っていても、配達エリア内でなければ解約するしかありません。
また、「引っ越しの際にウォーターサーバーを運んでくれる」メーカーであれば更に安心です。
ウォーターサーバーの運搬は普通の荷物運びとは違いますので、プロであるサーバーのメーカーが運んでくれる方がトラブルがありません。
注意ポイント
実は、ウォーターサーバーの運搬には注意が必要で、
- 45度以上傾けてはいけない
- 横にせず必ず立てた状態で運ばなければならない
などがあり、運び方が悪ければ破損したり壊れる可能性があります。
引っ越しの際にウォーターサーバーのことをよく理解しているメーカーが運んでくれるなら安心ですが、引っ越し業者に頼むとなるとトラブルとなる場合もあるのです。
ウォーターサーバーメーカーが運んでくれるかどうかは、お水の配送方法で知ることができます。
ウォーターサーバーの自社配達員がお水を運んでくれている場合は、引っ越しの際も運搬してくれることが多いのですが、宅配便を利用している場合は移設作業をしてくれないことがほとんどです。
運搬は最悪引っ越し業者に頼むこともできますので、それ以外の条件に当てはまるのであれば引っ越し先でも使用した方がよいでしょう。
引っ越し先で使うより乗り換えた方が良いのはこんな時
引っ越し先で今のウォーターサーバーを使うより、他の機種に乗り換えた方が良い場合もあります。
乗り換えた方が良い条件としては、
- 使い勝手が悪いと感じていた
- お水の味に違和感があり飲みにくい
- 違うウォーターサーバーも試してみたい
- メーカーの対応が悪い
- お水の注文ノルマが厳しくなってきた
- コストパフォーマンスが悪い
- 家族の中で不満が出ている
などが挙げられます。
また、配達エリア外の場合は必然的にウォーターサーバーを乗り換える必要があります。
引っ越しの際にウォーターサーバーメーカーが運んでくれない場合は、引っ越し業者に運搬を依頼することになりますので費用もかかるため、乗り換えを視野に入れてもよいでしょう。
ウォーターサーバーをどうするか決まったら手順を踏んで手続きを
では、ウォーターサーバーを引っ越し先でも使うのか、他のものに乗り換えるのかが決まったら手続きをしなければなりません。
前者と後者で手続きの方法が違うため、それぞれの手続きの手順や引っ越し前にしておかなければならないことなどを解説していきましょう。
ウォーターサーバー引っ越し先でも使う場合の手順
引っ越し先でも使う場合に、まずしなければならないのが今使っているウォーターサーバーのメーカーに連絡を入れるということです。
ただし、連絡を入れる時は引っ越し先が決まってからにしましょう。
引っ越し先でもウォーターサーバーを使う場合はお水の配送住所を変更しなければならないため、新居が分からなければ手続きができません。
また、引っ越し先のエリア担当の営業マンにも引き継ぎをする必要がありますので、連絡は引っ越し先が決まってからにしましょう。
引っ越し先が決まったら早めにウォーターサーバーメーカーに連絡を入れると、
- 新居に運んでくれるのか
- 運んでくれる場合、ウォーターサーバーをいつ運搬してくれるのか
- 新居の営業エリア担当がどこになるのか
など詳しい事項の説明や手続きを行ってくれます。
あとは、引っ越し前日までに以下の3点を行うようにしましょう。
ポイント
- 今使っている水ボトルを使い切り、空になったらボトルを外しておく
- 温水を冷ますためサーバー内の水を抜く前にコンセントを抜き2~3時間放置する
- サーバー内の水を空にするために3リットル以上入るバケツなどを用意し、サーバーにある水抜きキャップを外して水を出し切って閉める
ウォーターサーバーを他のメーカーに乗り換える場合の手順
では次に、ウォーターサーバーを他のメーカーに乗り換える場合の手順を解説していきます。
引っ越しの際に乗り換えをおすすめしているのは、「乗り換えキャンペーン」を上手く活用するためです。
ウォーターサーバーメーカーのほとんどが1~2年の契約期間を設けています。
そのため、契約期間内に解約してしまうと違約金が発生してしまうのです。
ですが、乗り換えキャンペーンをうまく活用すれば新たに契約するウォーターサーバーメーカーから違約金の一部や全額をキャッシュバックしてくれるのでおすすめです。
先に契約期間がいつまでなのかを確認して、期間満了に合わせて引っ越しするなら問題ないのですが、急な引っ越しの場合は契約期間満了を待つこともできないでしょう。
そんな時は乗り換えキャンペーンを利用することで、余分な費用を抑えることができます。
引っ越しと同時に乗り換える際の流れ
他社のウォーターサーバーに乗り換える時は、まず乗り換えキャンペーンを行っているサーバーの中で、どの商品を契約するのか決めます。
乗り換えるウォーターサーバーが決まったら契約しますが、その時に「乗り換えキャンペーンを適用したい」という旨をメーカーに伝えます。
乗り換えキャンペーンを適用する方法は各メーカーによって違いますので、契約の際に必ず確認しておきましょう。
乗り換えるウォーターサーバーを契約したら、次は今使っているウォーターサーバーの解約手続きを行います。
契約中のウォーターサーバーを解約する際は、回収しにきてもらう必要がありますので、引っ越しまでに引き取ってもらえるように日時を決めましょう。
日時が決まったら回収日前日までにウォーターサーバー内部の水抜き処理をします。
ただし、ウォーターサーバーメーカーによっては回収してくれない場合があり、自分で返送の手配をしなければならないこともありますので、きちんと確認しておきましょう。
最後に郵便、またはメールで解約に必要な書類に記載します。
ここで注意が必要なのは、乗り換えキャンペーンを利用するので、解約したという証明になる「領収書」や「解約証明書」などを発行してもらうことです。
新しく乗り換えキャンペーンで契約したメーカーに解釈証明書や領収書など「解約した」という証明書を送ることで乗り換えキャンペーンを使うことができます。
あとは、新しいウォーターサーバーをいつ届けてもらうのかをメーカーと決めるだけです。
ウォーターサーバーの運搬を引っ越し業者にお願いする時の注意点
引っ越しの際にウォーターサーバーをメーカーが運搬してくれない場合、他の方法で新居に運ぶ必要があります。
他の方法と言えば、「引っ越し業者に依頼する」か「自分で運ぶ」ということになりますが、文中でもご説明しましたようにウォーターサーバーの運搬にはかなりの注意が必要です。
ですので、自分で運搬しようとせず引っ越し業者にお願いするのが賢明です。
ただし、引っ越し業者に依頼する時も注意すべき点があります。
必ず守っていただきたいので、ウォーターサーバーを引っ越し業者に頼まなければならない場合は必ずチェックしてください。
町の引っ越し屋さんではなく必ず引っ越し専門業者に頼む
ウォーターサーバーの運搬は注意しなければならないことがたくさんありました。
45度以上傾けない、必ず立てて運ぶなど素人ではできないことも出てきます。
ですので、引っ越し業者に依頼することになりますが、その際に「町の引っ越し屋さん」や何でもやってくれる「便利屋さん」などの業者に依頼するとトラブルの原因になります。
町の引っ越し屋さんや便利屋さんは費用が安く済みますので引っ越しの際に利用する人も多いかと思います。
ですが、これらの業者は引っ越し専門の業者ではなく、費用が安い分薄利多売で行っているため「どれだけ早く引っ越しを済ませて次の仕事に移れるか」に重点を置いています。
そのため、運搬が乱暴になりウォーターサーバーが破損したり動かなくなる原因になることもあるのです。
ですので、引っ越し業者に依頼する時は、必ず「引っ越し専門業者」にお願いするようにしましょう。
引っ越しの際の破損保障がある業者を選ぶ
先程の「町の引っ越し屋さん」や「便利屋さん」は運搬中にウォーターサーバーが破損・故障した場合の保証が充実していないのもサーバーの運搬に適していないという理由の一つです。
引っ越し専門業者の場合、「標準引越運送約款」や「標準貨物自動車運送約款」を採用している所が多く、運搬時の破損や故障に対してきちんと保証をしてくれるところが多いのです。
もちろん、引っ越し専門業者でも先ほどの約款を採用していないところがありますので、必ず先ほどの約款を採用していて保証をしっかりしている業者を選びましょう。
引っ越しの前にウォーターサーバーの写真を撮っておく
先程の約款を採用していても「引っ越し作業中に過失があった」と認められた時にしか保証されません。
ですので、ウォーターサーバーを運搬してもらう前に必ず写真を撮っておきましょう。
ウォーターサーバーに傷や破損はないかなどが分かるように、前後左右などの外観だけではなく上から写してみたり、細かい注ぎ口や受け皿、コンセントなどできるだけ多くの写真を撮っておきましょう。
また、お水の出がわかるように動画を取っておくのも忘れないようにしましょう。
事前に取った写真や動画と照らし合わせて傷や破損があれば、作業中の過失があったという証拠になりますので業者に保証してもらうことができます。
引っ越しが終わったらすぐにウォーターサーバーの動作確認
ウォーターサーバーの引っ越しについて色々解説してきましたが、最後に確認していただきたいことがあります。
引っ越しが終わったら真っ先にウォーターサーバーの動作確認をしてください。
ウォーターサーバーメーカーが運搬してくれる場合は、担当者が動作確認をしてくれると思いますが、もししてくれなかった場合や引っ越し業者に依頼した時は、必ずすぐに確認しましょう。
引っ越しから日にちが経ってしまうと「引っ越ししてから今までの間に故障したのでは?」と言われてしまいます。
その場合保証をしてくれない可能性もありますので、必ず引っ越しが終わったらすぐに確認して、おかしな点があればウォーターサーバーを運搬してくれた業者に連絡を入れましょう。
ウォーターサーバーの引っ越しは乗り換える絶好のタイミング
ウォーターサーバーの引っ越しは意外と手間がかかりますが、保証の点などを考えると自社運搬してくるメーカーがおすすめです。
もし、今使っているウォーターサーバーが自社運搬してくれない場合は、これを機に他のメーカーに乗り換えてもよいのではないでしょうか。
今使っているウォーターサーバーが、家族全員気に入っているということであればそのまま使っても問題ありませんが、少しでも不安や不満がある場合は乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。