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妊娠中に注意すべき飲み物とは?~含まれる栄養素から胎児への影響を考える~

現在、妊娠中の方や妊活中の方は胎児や母体に悪影響を及ぼす危険性のある飲み物を正しく理解しておく必要性があります。

身体に取り込まれる全ての栄養源を健康的なものに変えていく取り組みこそ、安産へと繋がるためです。

普段、何気なく飲んでいる飲み物への意識を向け、より健康的な生活をすることを心掛けましょう。

健康のプロである筆者が、含まれる栄養素からみた注意すべき飲み物について詳しく解説!

母子共に健康的な毎日を過ごせるよう全力でサポートします。

過度な糖分やカフェインの多い飲み物には注意が必要

カフェオレとオレンジジュース筆者は長年、胎児の発育に良い栄養素について研究を行い、医学的な根拠に基づいた適切な栄養指導に尽力してきました。

妊娠中、たんぱく質を多く摂取する、ビタミンを多く含む食事を心掛けるなど食べ物に関する意識の変化が見られる方は多いのに対し、飲み物に気を遣う方が少ないということを非常に残念に思っています。

この記事をお読みの方の中にも「確かに飲み物に目を向けたことはなかった」という方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

妊娠中は特に、身体に取り入れる全ての栄養素に気を配ること、それは胎児の発育だけでなく、母体が健康的であるための最低限の取り組みであると考えています。

あなたが思っている以上に世の中には「健康に良くない飲み物」があるということを覚えておいてください。

その1つが糖分を多く含む清涼飲料水やカフェインが多く含まれるコーヒーや紅茶です。
普段、何気なく口にしていたという方は多いですよね。

ただ、胎児にとって悪影響を及ぼす危険性があるため、妊娠中は避けるようにしてください。その理由について下記でご説明します。

カフェインの多い飲み物は栄養素の吸収を阻害し、胎児の発育を妨げる

定期受診をする際に医師から「カフェインの摂りすぎは控えてください」とのアナウンスを受けた方もいらっしゃると思います。

食品安全委員会では「1日に300ミリグラム(コップ約2杯分)であれば胎児の発育に影響がでない」とされていますが、コーヒーや紅茶に限らず、緑茶やココア、チョコレートなどにもカフェインが含まれているため、油断は禁物です。

カフェインが多く含まれている飲み物の中には胎児の発育に必要な栄養素(葉酸や鉄分)の吸収を抑える働きがあるため、いくら食生活に気を配っていても、カフェインの多い飲み物を飲みすぎてしまうと、逆効果となってしまいますので、注意してください。

糖分の摂りすぎは妊娠糖尿病のリスクも!

妊娠糖尿病」をご存じでしょうか。
妊娠前から糖尿病の診断を受けていない方が妊娠中に糖分の代謝異常で診断されるもののことをいいます。

妊娠糖尿病の診断を受ける方は妊娠している方の約7~8人に1人とされており、この値は決して少ない数値ではありません。

妊娠している多くの方が食生活に気を配っているのにも関わらず一体なぜ、このような現象が起きてしまうのでしょうか。

通常、体内に取り込まれた糖分は膵臓から出されるインスリンによって分解されますが、妊娠中はホルモンバランスの変化や栄養素の吸収の仕方が変わることによりインスリンの機能が低下する可能性が高いことが原因とされています。

医師の診断を受けることが最も的確ではありますが、心配な方もいらっしゃるかと思いまいますので、セルフチェックをしてみてください。

以下に示す症状が、妊娠糖尿病の診断を受ける際の基準となります。

  • 妊娠中の急激な体重増加
  • 尿糖(尿中に含まれる糖分の値を測定するもの)で頻繁に「陽性」がでていた
  • 35歳以上の出産
  • 家族や親族で糖尿病の方、予備軍と診断された方がいらっしゃる場合

妊娠中の身体は妊娠前の身体と比較してとても繊細です。

心身に気になる点がある場合、違和感を覚えた際は「かかりつけの病院やクリニック」へ早期に受診をしてください。

妊娠中に注意したい飲み物は思っている以上に多く存在します。

以下に述べる内容も安産を迎える上で非常に重要なポイントとなりますので、最後まで確認してください。

果汁100%ジュース、野菜ジュースは意外な落とし穴

グリーンスムージー果汁100%ジュースや野菜ジュースには豊富なビタミンやミネラル成分が含まれていることから健康にプラスの効果をもたらす飲み物として有名ですが、妊娠中には注意が必要です。

理由を以下に述べます。

  • 糖度が高く、喉が渇きやすい
  • 栄養素の全てが吸収されるわけではない(飲んだだけ栄養になるわけではない)
  • 血糖値の上昇に繋がる危険性がある

これらの飲み物は糖度が非常に高いため、喉が渇きやすくなります。

1日に何杯も飲んでいると血糖値が上昇し、妊娠糖尿病のリスクを上げる原因ともなってしまいます。

また、ビタミンやミネラルは体内に取り入れた分だけ良い効果をもたらすのではなく、吸収しすぎた分は尿となり身体の外へ出されるという点からも飲みすぎは良くありません。

飲むのであれば、レモンやグレープフルーツなどの柑橘系果物をミキサーにかけ、1日1杯にするなどの制限を設けてください。

適量を摂取するのであれば、むしろ妊娠中におすすめの飲み物となります。

ノンアルコールと記載がある製品を飲むのもNG

妊娠中のアルコール摂取は胎児の発育不全や障がいを持って生まれてくる可能性があるため禁忌であることは当たり前のことですが、「ノンアルコール」と記載のある製品は清涼飲料水に分類されるため大丈夫!と思っている方は意外と少なくないです。

酒税法ではノンアルコール飲料とは「アルコール度数を1%未満に抑えた低アルコール飲料」であると定めています。

つまりアルコールが完全に「0」なわけではないのです。
健全な胎児の発育を考えるのであればノンアルコール飲料は避けるべき飲み物です。

妊娠中に行われる会社の送別会や催し会で「ノンアルコールだから問題ない」と勧めてくる方もいますが、これは大きな間違いですので、注意してくださいね。

どうしてもという際は「0.00」と記載のあるものをチョイスしてください。

栄養ドリンクは商品説明欄を要チェック

栄養ドリンクの瓶良く「妊娠中に栄養ドリンクを飲んで大丈夫?」との質問を受けます。

結論からいうと、カフェインや糖分を多く含まないものであればお飲みいただいて構いません。

飲み物には必ず「配合成分」の記載が義務付けられていますので、その欄を確認して「ノンカフェイン」、「糖分控えめ」などと記載のある商品を選ぶのがベストです。

心配な方もいらっしゃるかと思いますので、市販で販売されている栄養ドリンクを妊娠中にOKなものNGなものに分類しました。下記を参考にしてください。

妊娠中に飲んでも良い栄養ドリンク

  • エーザイ 「チョコラBB ドリンクビット」
  • 大正製薬 「アルフェ ネオ」
  • 大正製薬 「リポビタン ノンカフェ」

妊娠中に飲んではいけない栄養ドリンク

  • リポビタンD
  • レッドブル

妊娠中に飲んでも良い栄養ドリンクはノンカフェインで糖分が少なく、鉄分やビタミンを多く含み美容や健康に役立ちます。

対して、飲んではいけない栄養ドリンクには、カフェインや糖分が多く含まれている点で妊娠中には避けたい飲み物となっています。

ただ、野菜ジュースや果汁100%ジュースと同様に多量摂取により健康が増進するものではないので、適量を厳守してください。

妊娠中は冷たい飲み物を避けるべき!常温やぬるま湯をチョイス

マグカップを持つ女性夏場の暑い時期は特に「冷たい飲み物」や「シャーベット状の飲み物」を飲みたくなるという方も多いかと思います。

しかし、妊娠中は身体を冷やすことが胎児の発育に悪い影響を及ぼすことがあるため、常温やぬるま湯の飲み物を選ぶようにしましょう!

では、身体を冷やすとなぜ胎児の発育を妨げてしまうのでしょうか。

身体が冷えると血液の流れが悪くなり栄養素が届きにくくなる

身体に取り入れた栄養素は各器官を経由し、血液の流れに伴って胎児へと行き渡ります。

身体が冷えると、血液の流れが遅くなる、血液自体がドロドロになるなど栄養素を運搬するまで時間を要してしまうのです。

胎児に栄養が行き届かなければ、当然、発育がストップしてしまいますので、流産や死産のリスクが高くなります。

そのため、妊娠中は特に身体を温めること、冷やさないことを意識した生活を心掛ける必要があります。

胃や腸への負担が大きくストレスの原因に!

身体を冷やすことは胎児の発育を妨げるだけでなく、母体にとっても良くありません。

体温より温度の低い飲み物を飲む際、胃や腸などの内臓機能の働きが一時的に低下し、その後の栄養吸収や食べ物の消化が遅れ、身体に負担をかけてしまいます。

体温が下がると、代謝機能や免疫力の低下を招き、風邪やウイルス性の病気にかかる危険も高くなりますので、非常に危険です。

上記の症状が起こると、身体面だけでなく精神的なストレスともなり母体にとっても胎児の発育にとっても良いことはありませんので注意してくださいね。

そこで気になるのが、身体への負担が少ない飲み物ですよね。

筆者が最もおすすめするのは常温でもぬるま湯でもお飲みいただけて、余分な成分(カフェインや糖分)を含まないミネラルウォーターです。

ウォーターサーバーを利用することで、おいしいミネラルウォーターをいつでも飲むことができるので妊娠中の方に大変好評ですよ!

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ラベンダー、カモミール、ジャスミンなどのハーブティーにも要注意!

ハーブティーストレス解消やリラックス作用が期待できるとして女性に大人気な「ハーブティー」も妊娠中に控えていただきたい飲み物の1つです。

温かい飲み物を飲むことは、血液の流れを良くし胎児へ栄養を行き届きやすくする方法の1つですが、妊娠中だからこそ注意したい成分があるということを覚えておいてください。

子宮を収縮、緩めさせる作用を持ち、出血や痙攣を助けてしまう

全てのハーブが該当するわけではないのですが、特にラベンダー、カモミール、ジャスミンの3つには子宮を収縮させる作用(出血を促す)があり、早産や流産のリスクをあげてしまいます。

特に妊娠初期はホルモンバランスや体調が安定せず、香りや刺激に敏感になる方も多いため、ハーブのような独特の刺激がある飲み物は避けるのが良いでしょう。

ただ、中には習慣で毎日飲んでいて飲まないことがストレスとなるという方もいらっしゃいます。

その場合は香りが強すぎず、妊娠中に不足しがちなミネラル成分が豊富な「ルイボスティー」や「ローズヒップティー」を飲むのがおすすめ!

1日1杯などと制限を定め、飲みすぎには十分に注意してください。

ハーブティーを飲むのであれば、専門店に相談を!

ハーブは、独特な成分(複数の成分が配合されたもの)が含まれていることも多いため、専門店で妊娠中である旨を相談した上で、刺激の少ないものをチョイスしてください。

現在、飲んでいるものがあればお店に持参して相談するのも良いかと思います。

選ぶ商品によっては精神的な負担を軽減し健康効果をもたらすものもありますので、その点も確認してみてくださいね!

まとめ

妊娠中、妊活中の方にチェックしていただきたい避けるべき飲み物をご紹介しました。

筆者の主張をまとめます。

  • 糖分を多く含む清涼飲料水カフェインを多く含む飲料は胎児の発育を妨げる原因に!摂取を控えよう
  • 健康効果が高いとされている飲み物(野菜ジュースや果汁100%ジュース)も飲みすぎに注意!血糖値を上昇させ、妊娠糖尿病のリスクがあることを覚えておこう
  • 身体を冷やさないことは妊娠中の鉄則!常温やぬるま湯のミネラルウォーターがおすすめ
  • ハーブティーを飲む際は専門店で必ず確認をしよう

胎児の発育には母体の体調管理、栄養管理が欠かせません。

記載した内容はどれも胎児、母体共に健康的な生活を送る上で大切なことです。

上記の内容を踏まえ、母子共に健康な毎日を過ごせるよう心よりお祈り申し上げます。

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