「お水で体質改善」
「お水は健康にいい」
「お水を飲むと美容にいい」
など、お水は健康や美容に良いことは多くの人が知っていることではないでしょうか。
ですが、どんなお水でもよいというわけではなく、「健康にいい水」とそうでない水があります。
また、体に現れている症状や改善したい病気、目的によって飲むと良いとされている水が違います。
では、健康にいいお水とはどのようなお水なのでしょうか。
症状や目的別でおすすめのお水をご紹介していきましょう。
なぜお水を飲むと健康になるのか
まずは根本的な疑問から解決していきましょう。
「お水を飲むと健康にいい」と言われていますが、なぜなのか理由はご存知でしょうか。
人間の体は大人の場合、約60%が水分でできています。 血液や体液など体内には様々な水分がありますが、それら全てを含めて60%です。
生まれたての赤ちゃんは体内の水分が80%もあり、大人になるにしたがって体内の水分量は減少していきます。
還暦を迎えるころになると体内の水分は約50%にまで減少してしまいます。
それでも人体の約半分以上が水分ですから、良質の水を摂取することが体に良いということは容易に想像できます。
また、水の成分によって体に与える影響が違ってきますので、それぞれの症状や目的に合わせて水を選ぶことはとても大切なことなのです。
体質改善したい場合や、病気の改善・予防、美容目的でお水を飲む時など、良質なお水を3ヵ月ほど飲み続けていれば、体中の水分に含まれる成分が変わってきます。
ですので、良質のお水を最低でも3ヵ月は飲み続けることが大切です。
特に、人体に必要不可欠なミネラルを豊富に含む水を飲み続けると体質改善や精神安定にまでつながると言われています。
全ての病気はミネラル不足からと言われているほど、人体に欠かせないミネラルは、野菜からでも摂取できますが、必要量を摂取するにはかなりの量を毎日食べ続けなければなりません。
そうなると経済的にも苦しくなってきますし、毎日違うメニューで多くの野菜を取り入れるのはとても難しいことです。
ですが、ミネラルを豊富に含む水なら野菜で摂れなかったミネラルを補うこともできますので、健康にいいとされているのです。
お水で体質改善!健康美人になれるメリットとは
お水は人体に欠かせないもので、さらには健康や美容にも良いため、最近ではお水への関心も高まってきました。
では、健康や美容に良いとされるお水を飲むことで、具体的にどのようなメリットが生じるのでしょうか。
代表的なものを10個ほど挙げてみましょう。
- 老廃物を排除しやすくなりデトックス効果が高まる
- ドロドロ血液がサラサラになる
- 老廃物が排除されやすくなるのでリンパの流れも良くなる
- むくみが解消される
- 乾燥肌の改善や、乾燥によるシワやたるみが改善される
- デトックス効果によりニキビや吹き出物ができにくい
- 体温が上がるので冷え性改善になる
- 体温が上がれば基礎代謝も上がりダイエットにつながる
- 食欲を抑制できる
- 美肌効果がある
と、お水を飲むことで生まれるメリットはこれだけではありませんが、軽くサッと挙げるだけでもこれだけの効果が期待できます。
メリットの内容を見てみると、健康面だけではなく美容面やダイエットにも効果があることがわかります。
さらには、血液がサラサラになる為成人病や脳梗塞、心筋梗塞など血液関係の病気のリスクを下げることにもつながります。
健康にいいお水の飲み方
お水が健康にいいということは十分ご理解いただけたかと思います。
では、お水ならいつ、どんなタイミングで飲んでも良いのでしょうか。
通常なら喉が渇いた時に飲む人が多いと思いますが、お水の効果を最大限に発揮させるには、効果的なタイミングで必要量を飲むことが大切です。
では、そのタイミングと1日に摂取すべきお水の量を解説していきましょう。
効果的なタイミングでこまめに水分補給をする
まず、健康に良い飲み方として「こまめに水分補給する」ということが挙げられます。
水分は、どんなにたくさん飲んでも体内にその成分を吸収できる量がきまっていますので、コップ1杯(200ml程度)以上のお水は老廃物として流れ出てしまいます。
ですので、体内にしっかりお水の成分を蓄えるにはこまめに水分補給するのが一番効果的です。
先程もお話ししました「喉が渇いた時に飲む」というのは、すでに体内の水分が足りなくなっている状態ですので、そうなる前に水を飲み、水分が足りない状態を失くすことが大切です。
効果的なタイミングとしては、
起床後
人は寝ている間に約500mlの汗をかくと言われていますので、寝起きは体内の水分が不足している状態です。
食前・食後
お水を飲むことで消化吸収を助けます。
運動前や運動後
運動前に水分補給をすることで体内で水分不足が起こるのを防ぎます。また、運動後に失った水分をしっかり補給して体内の水分不足を解消します。
入浴前や入浴後
これも運動時と同じように入浴によって失われる水分を補給する目的があります。
就寝前
寝ている時に失う水分を先に補給しておきましょう。
どのタイミングを見ても水分が失われる時ですので、日頃の習慣として取り入れましょう。
1日にお水を飲む量は、体重の4%分
では次に、健康に良いお水の飲み方として1日に摂取すべき必要量をお話ししておきましょう。
よく聞くのが「1日に2リットルのお水を飲む」ということですが、実はこのお水の量は3リットルと認識している人もいれば、2.5リットルと思っている人もいます。
なぜこのように必要量が違っているかというと、人それぞれ1日のお水の摂取量が違うからなのです。
自分に最も適している摂取量は「体重の4%」です。 体重が50㎏の人なら2リットル、70㎏の人なら2.8リットルとなります。ただし、食材からも水分摂取ができますので、必ずお水をこれだけの量を摂取しなければいけないということではありません。
目安として自分は1日にどれくらいのお水が必要なのかを覚えておきましょう。
健康にいいお水ってどんなお水?
お水は健康や美容に良く、効果的な飲み方もわかりました。
ですが、根本的な問題が出てきます。
それは「健康にいいお水ってどんなお水なの?」ということです。
体内に取り入れるお水はどんなものでも良いというわけではありません。
「水分なら何でもよいのでは?」とお茶やスポーツドリンクを水分としてカウントする人もいますが、これは間違いです。
確かにお茶やスポーツドリンクも水分ではありますが、お茶にはカフェインが、スポーツドリンクには糖質が多く含まれています。
これらの飲み物を多く摂取してしまうと、その成分を分解するためにさらに多くのお水が必要になるのです。
では、健康や美容に良いお水とはどんなお水なのでしょうか。
その基準となるのが「どれだけ衛生的で体に害のある成分が含まれていないか」という点です。
さらに挙げればミネラルが豊富に含まれているミネラル水が理想的です。
市販のペットボトルのお水や濾過浄化されたお水、ウォーターサーバーのお水などがよいでしょう。
体の症状別・目的別で最適なお水とは
健康に良いお水のことが分かりましたが、実際お水と言っても数えきれないほどの種類があります。
そこで、体の症状や目的別で最適なお水をご紹介していきましょう。
自分の症状や目的と照らし合わせて、どんなお水が良いのか確認してみてください。
バナジウム水
バナジウム水とは、ミネラル成分を豊富に含んでいる水で、中でもバナジウムの濃度が高い水のことです。
バナジウムはインスリンと似た性質があるため、血糖値を下げる働きがあります。
また、デトックス効果や脂肪燃焼作用もあるため、ダイエットにも良いと言われています。
高血圧・糖尿病・ダイエット・美容的アンチエイジング・便秘などの方に最適です。
シリカ水
シリカ水とは、ミネラル成分が多く、特に希少ミネラルであるケイ素が豊富に含まれている水です。
体内で作り出せないケイ素は、老化の原因となる活性酸素を排出する作用があり、血液がサラサラになるため血糖値をコントロールすることができます。
また、シリカ水に含まれるサルフェートはデトックス効果が高く腸内環境も整え、お肌のバリア機能を向上させる働きもあります。
さらにシリカにはコラーゲンと結びつけるという役割があるため、美容面でも大きな力を発揮するだけではなく、髪を丈夫にし白髪予防にもなります。
また、ケイ素は骨やコラーゲンを接着する働きもあるため、骨粗しょう症の改善や予防、歯を丈夫にするなどの作用もあります。
他にも、睡眠に必要なメラトニンの分泌を正常にする働きもあるため、良質の睡眠を取ることができますし、爪を強くしたり、うつ病にも良いとされています。
糖尿病・高血圧などの生活習慣病、動脈硬化予防、心筋梗塞予防、ダイエット、アトピー性皮膚炎、便秘・下痢、美容、白髪予防、薄毛予防、睡眠サポート、骨粗しょう症、不眠、うつ病などの症状に有効な水です。
シリカ水についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
アルカリイオン水
アルカリイオンを含む水のことをアルカリイオン水と言い、Ph8~10前後の電解水です。人体はストレスや脂質・糖分の摂りすぎ、疲労などでどんどん酸化していきPh値が低くなり酸性に傾いてくると体調不良を起こします。 体が健康な状態の時はPh7.4の弱アルカリ性ですので、酸性に傾いているところにアルカリ性の水を摂取することで状態異常を回復することができるのです。
摂取するアルカリイオン水のPh値によってどんな症状に適しているのかは違ってきますが、Ph8.0前後は疲労回復、ガンの予防や改善にはPh9.5程度の水を摂取すると良いでしょう。
また、アルカリイオン水にはカルシウムやマグネシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれており、便秘解消や痛風、自律神経失調症、更年期などの症状にも良いとされています。
硬水
硬水とはミネラル成分を豊富に含んでいる水で、特にカルシウムとマグネシウムが豊富です。
日本ではカルシウムとマグネシウムの含有量が100mg/L未満は軟水、100mg/L以上なら硬水と言われています。
硬水に豊富に含まれているマグネシウムは消化器系を活発にする働きがあるため、便秘が改善されますし、カルシウムとマグネシウムには血液をサラサラにする作用があるので、血液に関する疾患を改善すると言われています。
便秘、心筋梗塞(マグネシウム多め)、脳梗塞(カルシウム多めの弱アルカリ性Ph8~9)、胃酸過多の症状がある人に向いている水です。
超硬水(硬度1,000以上)
硬度180mg/Lでも超硬水と言われていますが、硬度1,000mg/Lになるとパワーウォーターやダイエットウォーターと呼ばれ、カルシウムとマグネシウムの含有量はもちろん、その他のミネラル成分の含有量も各段に上がります。
そのため、ダイエットにより食事制限をするとミネラルの摂取不足により食欲が高まってしまうのですが、超硬水を飲んでいれば食欲は治まりリバウンドも防ぐことができるのです。
また、超硬水に豊富に含まれているカルシウムにより腸の動きが活発になるため便秘解消になりますし、脂肪燃焼効果も高まるためダイエットに最適な水なのです。
さらに、スポーツをしている人は大量に汗をかくと同時にミネラルもかなり消費しています。
ですが、ミネラルたっぷりの超硬水を飲むことでコンディションを整えることができるため、パワーウォーターとも呼ばれているのです。
海洋深層水
海洋深層水とは太陽の光がほとんど届かない水深200mより深い位置にある海水を飲める状態にした水のことです。
水深200mより深い深海は細菌類や水質悪化の原因となる有機物がほとんどなく、無機質な状態です。
そのため、とても清浄性が高く長い年月をかけて浄化され、海の豊富なミネラル成分を含んでいます。
水深200mということは20気圧以上になるためミネラルはイオン化された状態で溶け込んでいます。
そのため、とても体に馴染みやすく体内にミネラルを豊富に取り込むことができます。
海洋深層水にはカルシウムやマグネシウムなどの必要量が多いミネラルだけではなく、クロムやマンガン、鉄、亜鉛など必要量が少ないものも含まれていますので、様々な状態異常を改善できると言われています。
特に、心筋梗塞、消化不良(マグネシウム多め)、更年期などに良いと言われている水です。
水が喉を通りにくくて飲むのが苦手なら硬度の低い軟水がおすすめ
これらのお水はペットボトルで市販されていますし、ウォーターサーバーでも取り扱いのあるお水です。
ペットボトルでも衛生面には配慮されていますが、ウォーターサーバーの方が細菌や微生物の侵入を防ぐ機能が高くなっています。
細菌や微生物を防ぐ機能が高ければ高いほどお水の品質も高くなりますので、健康面や美容面を考えるならウォーターサーバーのお水がおすすめです。
体のメンテナンスのためにもお水を飲む習慣をつけよう
お水は人体にとって欠かせないものです。
体内の約60%がお水ということは、人体は半分以上が水分でできていることになります。
人体とお水は切っても切り離せない関係ですし、良いお水を体内に入れることができれば体もきちんと反応して体質改善に向かいます。
健康のためにも美容のためにも、自分に合ったものを選び、お水を飲むことを習慣づけましょう。