ウォーターサーバーは、お水がなくなるとストックしていた水ボトルと交換するというのが通常です。
しかし、水ボトルは重く交換が面倒という方もいるのではないでしょうか。
そんな方にぴったりな水ボトル交換なしでお水が使い放題というウォーターサーバーがあるのです。
最近とても人気が高まっているサーバーで、ボトル型より手間がかからず優秀です。
高性能で、衛生的にも経済的にもボトル型より使いやすい「水道直結型」のウォーターサーバーをご紹介しましょう。
水道直結型でお水使い放題のウォーターサーバーはどんな仕組み?
水道直結型のウォーターサーバーは現時点で、
ウォータースタンド
楽水ウォーターサーバー
クールクー
の3社があります。
この3社の中で総合的に見て一番費用が安く使いやすいのは「ウォータースタンド」です。
そこで、ウォータースタンドと水ボトルタイプのサーバーとの比較を解説していきましょう。
まずは、水道直結型ウォーターサーバーの仕組みから解説していきます。
メモ
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- 水道直結型の場合、すでにある水道管から分岐金具を取り付けてサーバーを設置するため、水道の蛇口を新たに併設する大がかりな工事は必要ありません。
- ボトル式の場合、お水がなくなれば新しい水ボトルと交換しなければなりませんが、水道直結型なら水道水ですので使い放題です。
- 分岐金具を通って流れてきた水道水は、サーバー内部にある特殊な濾過装置を通過することで、不純物や雑菌などを取り除かれ純度の高いお水になります。
- ボトル式はお水をストックして置いておくので、その間に雑菌が入ったり、サーバーに設置して使っていると空気が入りやすくなります。
- 水道直結型はサーバーの蛇口を開いた瞬間に水道水を濾過して飲むことができるため、水を保管したりサーバーに設置したままということがなく衛生的です。
ですので、衛生面や安全面を考えるとボトル式より優れていると言えます。
ウォーターサーバーでお水使い放題のウォータースタンドのメリットと比較
お水を使い放題で利用できるウォータースタンドのメリットをご紹介していきますが、一般的なボトルタイプのサーバーと、どんな違いがあるのか比較しながら解説していきます。
発注もボトルも不要だからお水を切らす心配なし
水ボトルの場合、お水がなくなる前にメーカーに注文を入れ、配達の際に受け取りが必要です。
しかし、水道直結型のウォータースタンドであれば、お水がなくなる心配がないので注文を入れる必要もなく、面倒な受け取りもありません。
また、ボトルタイプの場合、お水を使い終わったボトルは回収するか廃棄する必要があります。
回収の場合は業者が来るまで水ボトルを置くためのスペースが必要ですし、廃棄の場合はプラスチックごみが増えます。
しかし、ウォータースタンドならボトルが必要ないため、回収も廃棄も必要ありません。
水道水を濾過して使うためお水は使い放題!水ボトルの交換作業がなくなる
ボトルタイプのウォーターサーバーで面倒なことの一つに水ボトルの交換作業があります。
最近では12リットルのガロンボトルより小さい7リットルや9リットルなどのボトルも販売されていますが、それでも重いことには変わりません。
お水がなくなるたびに、重い水ボトルを交換しなければならないのがボトルタイプですが、水道直結型ならボトルを設置する必要がないため、面倒な交換作業が一切なくなります。
毎月の費用はレンタル代だけなので料金が変動しない
水ボトルの場合、使えば使うだけお水代がかかります。
特に、お盆やお正月など親戚が集まるような機会には、お水の消費が激しくなるため毎月のお水代より金額が上がることが多くなります。
ですが、水道直結型は毎月決まったレンタル代を支払うだけでお水が飲み放題ですので、金額の変動がなく毎月「お水代いくらかかったかな」と考える必要もありません。
冷水・温水だけではなく常温水も使える
ボトルタイプのウォーターサーバーにない機能が「常温水を飲める(使える)」という点です。
ボトルタイプのサーバーのほとんどが冷水か温水しか出ないため、常温のお水を使うことができません。
ですが、ウォータースタンドのサーバーなら常温水が使えるのです。
水道直結型のサーバーを扱っている他の2社についても常温水を使うことができます。
特に冬場になると常温水のありがたさがわかります。
「冷水だと冷たすぎる」かといって、「温水にすると熱すぎる」と、「常温水がほしい」ということが多々あります。
また、体のことを考えると夏場でも人間の体温に近い常温水を飲む方が体力が温存され夏バテしにくいのです。
メンテナンスを6ヵ月に1回行ってくれるのでサーバーを衛生的に保てる
水道直結型は、サーバー自体を交換することがないため、定期的なメンテナンスを行ってくれます。
ウォータースタンドの場合は基本的に6ヵ月に1回メンテナンスを行います。
メンテナンスは専門スタッフが来てくれますので、サーバー内部をくまなくキレイにしてくれますし、フィルター交換も同時に行ってくれます。
多くのボトル型のウォーターサーバーには「自動クリーニング機能」が搭載されているため「メンテナンス不要」というメーカーもあります。
しかし、6ヵ月に1度という短い期間で、サーバー内部をくまなくメンテナンスしてもらえる方が衛生的でキレイなお水を保つことができます。
お水を連続抽出することもできる
水道直結型ならではの機能が「お水の連続抽出」です。
ボトルタイプにはない、ウォータースタンド独自の機能です。
水道直結型のサーバーですので、お水がなくなる心配がないため、出しっぱなしにできる機能が搭載されているのです。
お水を出しっぱなしにするのもとても簡単で、抽出する時のレバーを奥に押せば通常通りの抽出となり、手前に引くとワンタッチで連続抽出ができます。
ボトルタイプのサーバーの場合、お水をたくさん使いたい時はレバーやボタンをずっと押していなければなりません。
ですが、ウォータースタンドならレバーを手前に引くだけでお水の連続抽出が可能なのです。
水道直結型でも純水のRO水を作ることができる
水道直結型の場合、お水の質が気になるところです。
しかし、ボトルタイプのお水の濾過にも使われている特殊なROフィルターを搭載することで、水道水に含まれる不純物や雑菌を限りなくゼロに近い状態にまで取り除くことができます。
ウォータースタンドのROフィルターは放射性物質を99%以上除去、水道水に含まれるアルミニウムやヒ素、水銀などの重金属を99%以上除去、そのほか、ダイオキシンや大腸菌、農薬、緑膿菌などの雑菌も99%除去してくれます。
そのため、ボトルタイプのRO水と同等レベルの高い安全性を確保した水質基準の高いお水を作ることができます。
機械音がほとんどなく、お水を抽出する時も静か
ボトルタイプの中でもリターナブル方式の場合、お水を使うたびにボトル内に空気が入り「ボコボコ」と音がします。
意外とボコボコという音は大きく、リターナブルボトルの音がうるさいので嫌だという意見も多々あります。
ですが、水道直結型ならボトルの設置がないためボコボコという音はしませんし、機械音も静かですので、サーバーの騒音が気になることはありません。
お水の賞味期限を気にする必要がない
ボトルタイプの場合、お水をボトルに汲んで保管するため賞味期限を守る必要があります。
天然水なら3~6か月、RO水でも6~12か月ですので、この期間内に飲み切らなければなりません。
ボトルタイプはストックして置いておくことが多いので、常に賞味期限を見ながら飲み切っていかなければならないのです。
しかし、水道直結型のウォータースタンドなら常に新鮮なお水を飲むことができるので、賞味期限の心配をする必要がありません。
ウォーターサーバーでお水は使い放題だけどウォータースタンドには決定的なデメリットがある
水道直結型のサーバーのメリットを見ていると、ボトルタイプより圧倒的に便利だと思われます。
ですが、ウォータースタンドのような水道直結型にも決定的なデメリットがあるのです。
ミネラル成分を添加しないので、ボトルタイプよりミネラルがかなり少ない
水道水を濾過して使用するため、ミネラル成分は水道水に含まれているわずかな量しか配合されていません。
特にRO水の場合、ミネラル成分まで濾過してしまいますので、水道直結型はミネラル成分がほとんど配合されておらず、お水の味もほとんどありません。
その点、ボトルタイプの場合は濾過したあとにミネラル成分を添加できるため、ミネラルたっぷりのおいしいお水を飲むことができます。
サーバーの取り付けや取り外しの工事が必要
ボトルタイプのサーバーは設置が簡単で、本体を置いて電源プラグを差し込むだけで利用することができます。
しかし、水道直結型の場合、水道水から分岐させてサーバー本体とつながなければならないため、取り外しや取り付け工事が必要になります。
災害時や工事などで断水するとサーバーは使えないため備蓄水にならない
ウォータースタンドのような水道直結型で最大のデメリットとなるのが、備蓄水にはならないという点です。
ボトルタイプなら置いておくだけで備蓄水になりますが、水道直結型は災害や工事などで断水してしまうと、水道水の提供ができなくなるためサーバー自体使えなくなります。
どこにでも置けるわけではなく、水道がある程度近くになければならない
ボトルタイプはサーバー設置付近にコンセントさえあれば、用途に合わせて色々な場所に置くことができます。
しかし、水道直結型はすでにある水道から分岐してサーバーとつなぐため、ある程度水源から近い場所でなければ設置できません。
一般的な水道直結型なら水道から10m以上離れていても設置できることが多いのですが、
RO水は濾過の構造上、ある程度の水圧が必要なため水道からあまりに離れている場所には設置できないのです。
水道直結型でRO水を提供できるサーバーは、水道からの距離が3~5mくらいが限界です。
一人暮らしや料理をしないなどお水を使う頻度が低いと割高になってしまう
水道直結型は、お水が使い放題です。
しかし毎月定額制になっているので、一人暮らしやお水をあまり使わない家庭の場合、ボトルタイプより割高になってしまう可能性があります。
毎月定額で金額の変動がないというのは、管理もしやすいくメリットにもなるのですが、お水をあまり使わない場合、ボトルタイプの方がお安く利用できるかもしれません。
お水使い放題のウォーターサーバー「ウォータースタンド」にかかる費用は?ボトル式との比較
お水が使い放題になる水道直結型のウォータースタンドのメリットやデメリットがわかりました。
ここで、「ボトルタイプより使いやすそう」と感じた人もいるでしょう。
では、実際にウォータースタンドにかかる費用はどれくらいなのでしょうか。
様々な費用をボトルタイプと比較してみましょう。
ウォータースタンド全機種の月額レンタル代
ウォータースタンドのような水道直結型のサーバーは毎月決まったレンタル代を支払うことになります。
では、水ボトルの「お水代」にあたるレンタル代がどれくらいなのか見てみましょう。
ナノラピアネオ(卓上型)
レンタル代3,980円/月、長得プラン3,500円/月
ナノラピアマリン(卓上型)
レンタル代3,980円/月、長得プラン3,500円/月
ナノラピア2(卓上型)
レンタル代3,480円/月、長得プラン3,000円/月
エコサーバー(床置き型)
レンタル代4,500円/月
プレミアムラピアネオス2(卓上型・RO水)
レンタル代3,480円/月、長得プラン3,000円/月
プレミアムラピアS2(卓上型・RO水)
レンタル代5,280円/月、長得プラン4,800円/月
プレミアムラピアステラ(卓上型・RO水)
レンタル代5,980円/月、長得プラン5,500円/月
プレミアムラピアL2(床置き型・RO水)
レンタル代6,980円/月、長得プラン6,500円/月
このように、レンタル代は比較的安く、ボトルタイプでお水を毎月購入する場合と大差はありません。
ただし、水道直結式のため、濾過能力が高いサーバーのレンタル代が高くなる傾向にあります。
そのため、純水にまで濾過できるRO水対応のサーバーはレンタル料が高くなっています。
毎月のレンタル代が安くなる「長得プラン」とは
先程のレンタル代に書かれていた長得プランは、ウォータースタンド独自の料金プランです。
長得プランにすると毎月のレンタル代が割安になりますが、初期費用10,000円がかかります。
長得プランにすれば毎月480円レンタル代が安くなるので、初期費用の10,000円を取り戻すためには約21か月以上使い続けなければなりません。
ですので、21か月も使わないということであればスタンダードな料金プランの方がお得です。
メンテナンス費用・設置工事費・フィルター交換は全てレンタル代に含まれる
ウォータースタンドの場合、サーバーの設置工事費やメンテナンス費用、フィルター交換などは、全てレンタル代に含まれています。
ですので、サーバーを利用するために必要な費用は毎月のレンタル代のみとなっています。
ですが、同じ水道直結型でも楽水ウォーターサーバーやクールクーは、工事費用18,000円が必要になります。
もし、水道直結型のサーバーを利用したいのであればウォータースタンドと契約する方がお得と言えるでしょう。
水道直結型とボトルタイプの電気代の比較
水道直結型のウォータースタンドの場合、毎月の電気代は500円~700円程度です。
水ボトルを利用する一般的なサーバーの電気代は省エネタイプで400円~1,000円ほどですので、大差ないと考えて良いでしょう。
お水使い放題のウォーターサーバーは災害時の備えだけ別にしておけばとても使いやすい
これまで主流だったボトルタイプのウォーターサーバーでも十分便利なのですが、水道直結型のメリットを見ると、こちらの方が便利だと感じるでしょう。
ただし、ウォーターサーバー最大の利点でもある「備蓄水」として使えないため、災害の備えにはなりません。
ですが、「備蓄水」を他の方法で確保しておけば災害時でも問題はありません。
災害時でもサーバーのおいしい水を飲みたい、大変な水汲みをしたくないということであればボトルタイプの方がおすすめですが、他で備蓄水を確保してもいいということであれば水道直結型の方が使いやすいのではないでしょうか。
ウォーターサーバーには色々な種類がありますので、自分が譲れない部分をしっかり補ってくれるサーバーを見つけるようにしましょう。