地震大国と言われている日本では、頻繁に巨大地震が起こっています。
また、台風による影響も年々ひどくなり、地震だけでなく台風やその他の災害時の備えも見直さなければなりません。
そこで大切なのが、命にもかかわる水の確保です。
水を確保する方法は色々ありますが、ウォーターサーバーがあれば災害時にとても役立つということで、多くの人が導入を検討しています。
実際、災害があった年はウォーターサーバーの契約数が増えています。
ウォーターサーバーがあれば、災害時にどのような利点があるのでしょうか。
災害時に一番最後に復旧する水道は「3ヵ月」かかることもある
阪神大震災や東日本大震災などで、都市が壊滅状態になった場合、ライフラインの復旧にはかなりの時間がかかります。
阪神大震災の時は、電気の復旧に10日、ガスの復旧に1~2ヶ月、水道は一番遅く3ヶ月もかかりました。
東日本大震災の時も水道の復旧が一番遅く3ヶ月かかっています。
大災害の時は水道の復旧に3ヶ月はかかり、その間は重い水を運ばなければならないのです。
そんな時に役立つのがウォーターサーバーです。
ウォーターサーバーが災害時に便利な理由
災害時は水道の復旧が一番遅く、ウォーターサーバーがなければ重い水運びを何往復もしなければならないことがわかりました。
では、ウォーターサーバーがあれば災害時にどのような利便性があるのでしょうか。
賞味期限が比較的長いサーバーの水ボトルは備蓄できる
ウォーターサーバーで飲む水は賞味期限が比較的長く、天然水は3~6か月ですが、RO水なら6~12か月もちます。
定期的に宅配してもらうので、これだけ長い賞味期限でなくても大丈夫なのですが、災害時には賞味期限が長い方が役立ちます。
災害が起こると一時的に水ボトルの配送も停止する可能性がありますから、大災害の例を見ても賞味期限が3ヵ月あるウォーターサーバーの水は重宝します。
さらにウォーターサーバーの賞味期限は「美味しく水が飲める期間」として設定していますので、災害で断水した状態でも美味しい水を飲むことができます。
ですが、災害がいつ起こるか分からないからと大量に水ボトルをストックしてしまうと、結局賞味期限が切れて飲めなくなってしまいます。
ウォーターサーバーの水を備蓄水として置いておくにはローリングストック法が最適です。
ローリングストック法とは、「非常用」として分けて置いておくのではなく、備蓄している分を消費していき、なくなった分は適宜買い足すという方法です。
ウォーターサーバーの水ボトルは注文すればいつでも配達してもらえますので、意識しなくても備蓄することができるでしょう。
備蓄したウォーターサーバーの水ボトルがあればこんなに便利
災害時にウォーターサーバーの水ボトルを備蓄していれば飲料用として使うだけではなく、様々なシーンで利用できるため大変便利です。
- インスタント食品を作る
- 顔や体を拭く
- ケガを洗浄する
- 古くなった備蓄水はトイレタンクへ
まず、災害中はどこのお店も閉店していますし、開いていても食料がないということも多々あります。
そこで役立つのが備蓄していたインスタント食品です。
ただ、インスタント食品はお湯を注がなければならないものが多く、水がなければ食べることができません。
そんなときに水があれば、カセットコンロでお湯を沸かして使うことができます。
次に顔や体を拭くことができるというのも助かります。
災害時、自衛隊がお風呂を設営してくれるまでは入浴することができません。顔を洗うにも衛生的な水でなければ感染症を起こしてしまう可能性があります。ですが、ウォーターサーバーの水があれば、タオルを濡らして体を拭いたり、顔を洗うこともできます。
特に、お肌の弱い人は不衛生な状態だとかゆくなったり肌荒れが起こりますので、災害中でも体を衛生的に保てる水が必要です。
そして、災害でケガをした時も清潔な水で洗い流すことができ、傷口の化膿を予防するなど衛生面でも安心です。
一人暮らしの人など水の消費量がさほど多くない場合は、配達が滞ると水の賞味期限が切れてしまうこともあるかもしれません。
賞味期限が切れた水は、トイレの水として利用することができます。
災害の時に特に困るのがトイレの水が流せなくなることです。
トイレの水が流せなくなると不衛生で臭いもきつくなります。お風呂の残り湯をトイレの水として使う人が多いのですが、賞味期限が切れた水をトイレ用として使うこともできます。
また、「賞味期限」はあくまでも美味しく飲める期間というだけで、期限が切れてしまっても飲めないことはありません。
災害時は水ボトルを自社配達してくれるメーカーが有利
ウォーターサーバーの水が災害時に力を発揮するのは日常生活だけではありません。
災害により断水が起こると、毎日水汲みという重労働が発生します。
断水すると自衛隊が被災地に水を配給する給水車を設置してくれますが、その場所まで行かなければ水を確保することができません。
水の重さを軽減するためにペットボトルなどに水を入れてもらう人もいますが、容器が小さければ何度も水くみをしなければなりませんし、逆に容器が大きければ相当な重さのお水を運ばなければなりません。
大きな給水ボトルになると20リットル入るものもありますので、20kgの水を毎日運ぶのはとても大変です。力の弱い女性や高齢者はもちろん、力のある男性でも簡単な作業ではありません。
こんなとき、ウォーターサーバーがあれば注文すれば重い水を自宅まで届けてくれるので、水汲みの作業をする必要はありません。
ただし、ここで注意が必要です。
災害時ということは、宅配業者も同じく被災者であるため、水ボトルの配達が停止してしまう可能性があります。特に、ウォーターサーバーのメーカーが宅配業者に委託している場合、災害が起こると配送が止まってしまうことが多いのです。
災害時にも水をきちんと届けてほしいという場合は、宅配業者に委託しているメーカーではなく、自社配達をしているメーカーを選ぶようにしましょう。
宅配業者の場合は、配達が困難な状態になった時は配達をストップしてしまいます。
ですが、自社配達の場合は非常用の独自ルートを確保しているため、災害時でも水ボトルの配達が可能なのです。
災害時にウォーターサーバーをフル活用するために知っておきたいこと
災害はいつ起こるかわかりません。
ですので、災害がいつ起こっても慌てないように、ウォーターサーバーに関する知識をつけておきましょう。
知識があれば、災害時でもウォーターサーバーをフル活用できます。
備蓄水はどれくらいの量が必要?
まず、災害が起こった時にどれくらいの備蓄水があるかで、家族全員が何日くらい水に困らないかが決まってきます。
通常であれば1日に飲む飲料水は1~2リットルほどですが、災害時は飲み水以外にインスタント食品など食べ物にも必要になることが多くなります。
そのため、1日に必要な1人あたりの水の量は約3リットルが理想的と言われています。
災害時は最低でも3日分の備蓄水を準備するようにと言われていますから、1人あたり3リットル×3日分で9リットルは確保しておきたいところです。
4人家族となると、この4倍の36リットルが必要ですが、2リットルのペットボトルで36リットル分の水を確保しようとすると、18本も必要になるのです。
しかし、ウォーターサーバーの水であれば一番大きな水ボトルで12リットルありますから、3本あれば家族4人が3日間過ごせる水は確保できます。
水の賞味期限が長いメーカーを選ぶ
賞味期限は水の種類やボトルタイプ、メーカーによって違ってきますが、基本的に天然水は3~6ヶ月、RO水なら6~12ヶ月もちます。
「天然水がいいけれど賞味期限が短いのか…」と思われた方もいるかもしれせんが、天然水でも未開封であれば12ヶ月もつメーカーもあります。
災害時はいつ水道が復旧するかわかりませんので、ウォーターサーバーをフル活用するのであれば少しでも賞味期限の長いメーカーと契約することをおすすめします。
停電しても使えるウォーターサーバーがある
ウォーターサーバーは基本的に電気で稼働しているため、災害で停電が起これば利用できなくなってしまいます。
ですが、ウォーターサーバーの構造によっては停電して電気が供給されなくなっても使えるものがあるのです。
災害時に停電しても使えるウォーターサーバーの条件は2つあります。
- 水やお湯を出す給水部分がコック式(つまみ)になっているサーバーは、押したり倒したりすれば水が出るので、電力がなくても通常通りに水を使うことができます。
- 給水部分がレバー式になっているウォーターサーバーもコック式と同じような構造になっているので、電力がなくてもお水を使うことができます。
スイッチ一つで給水できるタイプは便利ですが、停電すると給水できなくなってしまうため、災害時にウォーターサーバーをフル活用したいのであればコック式やレバー式のものがよいでしょう。
ウォーターサーバーなしで水ボトルがあれば水を使えるアイテムがある
ウォーターサーバーのメーカーによっては、ウォーターサーバーを使えなくなっても水ボトルに直接取り付けるだけで水を使えるようになるアイテムも販売されています。
多くのメーカーは、水ボトル用の蛇口を販売していますが、この他にも毎回重い水ボトルを持ちあげなくても良いように非常用のスタンドを販売しているとこもあります。
また、販売ではなく無料で水ボトル用の蛇口を提供しているメーカーもありますので、一つ持っておくととても便利です。
災害時のウォーターサーバーのマメ知識!水ボトルを足元に設置するタイプは倒れにくい
地震や台風などで家が揺れると、背の高いウォーターサーバーは倒れやすくケガをする原因にもなってしまいます。ですが、ウォーターサーバーの構造をきちんと理解していれば倒れにくいものを選ぶことができます。
ウォーターサーバーが転倒しやすいのは、背の高さだけではありません。
水ボトルをサーバーの上部に設置するタイプは、重心が上にあるため小さな揺れでも上部が大きく揺さぶられ倒れやすくなります。逆に、水ボトルを足元に設置するタイプであれば、重心が下にあり土台がしっかりするため少々の揺れでは倒れにくいのです。
災害時を想定して少しでも危険を回避したいのであれば、水ボトルを足元に設置するタイプを選ぶようにしましょう。
災害時に停電になった時はウォーターサーバーの取り扱いに注意
災害が起こるとまず最初に起こるのが停電です。
停電になったら、復旧時にウォーターサーバーへの通電をなくすためにコンセントから電源プラグを抜きます。
電源ボタンを切るだけではなく、必ず電源プラグを抜くようにしてください。
これは、電気が復旧した時の通電火災を防ぐためでもありますが、電源プラグを差したままにしていると、電力が回復した時に大量の電流がウォーターサーバーに流れてしまい故障の原因になるのです。
さらに、ウォーターサーバーだけではなく他の電化製品の電源が入っている状態なら、電力が復旧した時に一斉に全ての家電に電力が流れるためショートしてしまうこともあります。
災害などで停電が起こった場合は、コンセントから電源プラグを抜くようにしましょう。
災害時にウォーターサーバーがあるのとないのとでは雲泥の差
災害はいつどこで起こるかわかりません。その時になって「水を貯蓄しておけばよかった」と思うことが多々あります。
ウォーターサーバーがあれば自然と備蓄水ができますから、重い水汲みをする必要もありませんし、インスタント食品があればご飯もきちんと食べられます。
実際に災害を経験した人がウォーターサーバーの契約をすることが多いのは、災害時にどれだけサーバーが役立つかわかっているからです。
災害時にウォーターサーバーがあるのとないのとでは雲泥の差があります。
家族の命を守り災害を乗り越えていくことができるウォーターサーバーの存在はとても大きいのです。