ウォーターサーバーの契約を検討する時に、まず困るのが置き場所です。
ウォーターサーバーは一つの家具くらいの大きさがあるため、置き場所がなくてなかなか設置までに至りません。
ですが、最近ではコンパクトなサーバーもありますので、サーバーが置けないということはほとんどなくなりました。
ただ、何も考えずにサーバーを契約してしまうと、後から置き場所に困るという事態になってしまいます。
そこで、ウォーターサーバーを契約する前に置き場所の決め方を解説していきましょう。
ウォーターサーバーをどこに置きたいのか使用用途と置き場所を考える
まず、ウォーターサーバーを設置する場合、どんな使い方をするのか使用用途を先に考えた方が設置場所を決めやすくなります。
サーバーによっては用途を考えずに設置してしまうと、邪魔になることもあります。
ですので、最初にサーバーの大きさを見てしまいがちですが、まずは大まかな使用用途を決めましょう。
料理をよくする場合はキッチンの近くに置くと便利
主婦の人など日頃料理をよくする人は、ウォーターサーバーをキッチンに置くと便利です。
サーバーのお水はミネラル成分が配合されているため、料理に使うと風味が良くなり、いつも以上に美味しい料理に仕上がります。
特に鍋物や煮物、炊飯など水をたくさん使う場合は、ウォーターサーバーのお水が最適です。
ただ、鍋物や煮物、炊飯などお水を大量に使う時にサーバーが遠い場所にあると、重い鍋や炊飯釜を持ち歩かなければなりません。
ですので、料理にウォーターサーバーのお水を使いたいという人はキッチンに置くようにしましょう。
寝室に置きたい場合は静穏タイプのウォーターサーバーが必要
「夏の暑い夜は喉が渇く」「冬は乾燥するので夜中に喉を潤したい」という人は寝室にウォーターサーバーを置くと便利です。
寝室にサーバーがあれば、わざわざキッチンへ行かなくても美味しいお水がいつでも飲めます。
また赤ちゃんがいるご家庭は夜中の授乳がありますので、寝室にサーバーがあればとても便利です。
ウォーターサーバーには静穏タイプのものもあり、寝室に置きたい時は静音タイプを選びましょう。
お客様にも気兼ねなく飲んでほしい時はリビングに置くと便利
普段お客様が良く出入りするという時は、リビングにウォーターサーバーを置くと便利です。
お客様がいつでもサーバーのお水を飲むことができますし、話の途中にわざわざキッチンまで行ってコーヒーや紅茶を作ることもありません。
また、家族みんなが集まるリビングにサーバーがあれば憩いの場となります。
ウォーターサーバーにはオシャレなデザインやスタイリッシュなものなど、リビングにおいても見劣りしないものがたくさんあります。
おしゃれなサーバーを置くだけでリビングの雰囲気も変わりますよ。
置き場所が決まったらウォーターサーバーのサイズをチェック
使用用途と置き場所が決まったら、次はサーバーのサイズをチェックします。
それぞれの使用用途に適しているウォーターサーバーのサイズをチェックして設置可能かどうか判断していきます。
一般的な床置き型のウォーターサーバーのサイズ
まずは床置き型のサイズです。
床置き型は一般家庭だけではなく企業でも置かれているスタンダードなタイプで、昔に比べるとサイズもコンパクトになっています。
床置き型のサイズはメーカーによって異なりますが、平均的な大きさは幅30cm×奥行35cmですので、A4ファイルが置けるスペースがあれば設置可能です。
ただ、大人が立ったまま使いやすいサイズなのですが、メーカーにより高さがかなり変わってきます。
低いもので約110cmくらい、高いものだと140cm近いサーバーもあります。
床置き型で最も注意しなければいけないのが、この高さです。
自分が選んだサーバーの高さが、使用用途に合わせて設置できるかどうか、しっかり確認しておきましょう。
床置き型が置けない場合は卓上型のサーバーサイズをチェック
床置き型が良かったけれど高さが問題で置けない場合は、卓上型のウォーターサーバーを検討してみましょう。
卓上型のウォーターサーバーも幅や奥行は床置き型とほとんど変わりません。
ですが、高さが全く違うので床置き型が無理だった場合は卓上型のサイズをチェックしましょう。
卓上型は、テーブルの上や棚の上などに置くタイプですので、高さもかなり低くなります。
一番低いもので45cmくらい、高くなっても90cmくらいですので、設置場所の幅は広がります。
ウォーターサーバーの置き場所に設置できる環境があるか確認
使用用途が決まりウォーターサーバーのサイズをチェックしたら、次はその場所にウォーターサーバーが置けるのか周囲の環境をチェックします。
サーバーのお水は直射日光を避けなければならないため、必然的に直射日光の当たらないところに置くなど、サーバーはどこに置いてもよいわけではありません。
では、サーバーが置ける環境かどうかチェックしていきましょう。
設置場所付近にコンセントがあるか
ウォーターサーバーは電気で動くため、設置場所の近くにコンセントがあることが必須条件です。
「延長コードを使えば…」と考える方もいらっしゃいますが、電源タップや延長コードは発火や故障の原因になります。
ですので、直接壁のコンセントにサーバーの電気プラグが差し込める環境がなくてはなりません。
直射日光が当たる場所はNG
先程も少しお話ししましたが、ウォーターサーバーに使うお水は暖かくなると雑菌が繁殖しやすいため、直射日光の当たる場所に保管してはいけません。
ですので、必然的にサーバーも直射日光を避けて置ける場所になります。
また、お水だけではなく、サーバー本体が直射日光に当たり続けると劣化も早くなりますし、サーバーの温度が上がると冷却するために電気代も上がってしまいます。
ですので、次のような場所は避けるようにしましょう。
注意ポイント
- 日光が入りやすい窓際
- 夕方の日差しが厳しくなる西日の当たる場所
- 常に日差しが入る南向きに窓がある場所
- 常に日にあたる屋外
これ以外の場所でも、1日を通して直射日光が当たらない場所に置くようにしましょう。
不衛生な場所ではないか
ウォーターサーバーは、いつでも安全でキレイなお水を飲むことができるのが特徴です。
しかし、サーバーを設置する場所が不衛生だと、サーバーの周囲のホコリや雑菌などが入り込み、衛生面で問題が出てきます。
特にキッチンに設置したい場合は、油がはねるガスコンロの近くや、ごみ箱の近くには置かないようにしましょう。
ウォーターサーバーを衛生的に保つには、「掃除がしやすい場所」が大切です。
ウォーターサーバーを壁から5~10cm離して設置できるか
ウォーターサーバーを設置する時は、必ず壁や家具から5~10cm離さなければなりません。
これは、ぴったり壁や家具につけてしまうことで、サーバーからの放熱がうまくできなくなり、機械が故障する原因になるからです。
また、サーバーが稼働していることで振動が起こります。
この時に壁や家具にサーバーがぴったりくっついていると、壁や家具も振動してガタガタと音が出るため騒音に悩まされます。
さらに、自分でメンテナンスできる背面を掃除する際に、都度サーバーを動かさなければなりません。
ですので、ウォーターサーバーの設置場所は壁や家具から5~10cm離すことができる環境が必要です。
こんな場所はウォーターサーバーの設置場所に不適切
では最後に、ウォーターサーバーの設置場所として不適切なところを伝えておきましょう。
ウォーターサーバーは色々な場所に設置することができます。
しかし、間違った設置場所を選んでしまうと、雑菌が繁殖したり機械の故障の原因にもなります。
サーバーの設置場所を考える時は、必ず今からお伝えする「不適切な設置場所」は除外するようにしましょう。
屋外や窓際など直射日光が当たる場所
これは、先ほどもお話ししましたので簡単にお話ししておきます。
窓際、屋外、南側、西日が入る場所は、必ず設置場所から除外しましょう。
一時的に日が当たるだけだから問題ないということではなく、「1日を通して」直射日光が当たらない場所を選んでください。
洗面所や脱衣所など湿度の高い場所
ウォーターサーバーは機械ですので、湿度の高いところが苦手です。
湿度が高いと機械が故障する原因になりますし、サーバーの水質も変わってしまいます。
ですので、湿度の高くなりやすい洗面所や脱衣所、クローゼットや押し入れなどは設置場所として適していません。
もちろん、お風呂も湿度が高い場所ですが、お風呂に設置することはないと思いますので除外します。
ただし、自宅にサウナがある場合は、サウナの近くも湿度が高くなりますのでサーバーを設置しないようにしましょう。
ガスコンロやオーブンレンジなど熱を発する家電の近く
ウォーターサーバーは電気で稼働しているため、常に放熱しています。
もちろん、サーバー内が熱くなれば冷却するように設定されていますが、サーバー自体の熱だけではなく他の熱源の影響で温度が上昇すると機械が故障する恐れがあります。
また、先ほどお話ししましたように、冷却機能が働けば働くほど電気代が高くなってしまうので、冷蔵庫やガスコンロ、テレビ、オーブンレンジなどの側に置かないようにしましょう。
また、冬場になるとエアコンやガスヒーターなど温風を出す家電が活躍しますが、直接温風が当たる場所にサーバーを置くのもやめましょう。
床が傾いている所はサーバーが倒れやすいのでNG
ウォーターサーバーを設置場所を考える時に、床が傾いているところは除外しましょう。
床が傾いていると、高さのあるサーバーはとても倒れやすく、転倒してしまうと本体の故障や水漏れを起こしてしまいます。
また、サーバーが倒れるとケガをすることも考えられますので、設置する時は必ず平らな場所に設置しましょう。
もし、傾いているところに設置して、転倒によりサーバーが壊れてしまってもメーカーの補償は受けられません。
ドアの付近には絶対に置かない
ドアの近くに置くと開閉しにくくなり、日常生活に支障がでてきます。
ドアが開けにくいからと、無理やりドアを開けてサーバーが転倒することも考えられます。
また、ドアの近くにサーバーを置いている時に、地震などの災害でサーバーが転倒するとドアが開かなくなる可能性があります。
もちろんこれはサーバーに限ったことではありませんが、ウォーターサーバーはとても重く、ドアの前で倒れてしまうとなかなかドアを開けることができません。
ドアが開かなければ逃げ道がなくなり閉じ込められてしまいますので、絶対にドア付近にサーバーを置かないようにしましょう。
ウォーターサーバーの置き場所は入念にチェック
ウォーターサーバーは色々な場所に設置できるのが大きな魅力です。
それぞれの使用用途に合わせたサーバーもありますし、設置場所のサイズに合うように床置き型だけではなく卓上型もあります。
ですが、ただウォーターサーバーが置ければいいのではなく、置いてはいけない場所に設置していないか、サーバーの劣化を早めていないかなど、入念にチェックすることが大切です。
ウォーターサーバーの設置場所が適切であれば、とても便利で使い勝手も良いので生活が一気にラクになります。
しかし、置き場所を間違えると「邪魔」でしかなくなるので、ウォーターサーバーの置き場所はしっかり検討するようにしましょう。