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飲んではいけない水の基礎知識!お水の種類も重要

「お水は健康や美容にいい」というお話しをよく聞きますが、体に良いからと手あたり次第に飲んでいる人はいませんか?

その結果、体調やお肌の調子はどうでしょうか?
「お水を飲んでいるのに体調が良くならない…」
「お水って美容にいいって聞いたのに全然効果が見られない…」

と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

確かに、お水は健康や美容によく体質改善やアンチエイジング効果もある優秀なものもあります。
ですが、その効果は全てのお水に共通することではないのです。

飲んではいけない水や、病気の症状・体の状態によって体に悪影響がある水もあるのです。

お水にも様々な種類があります。
水道水・井戸水・バナジウム水・シリカ水・アルカリイオン水・海洋深層水・軟水・硬水など数え上げればきりがありません。

また、これら全てのお水は性質や成分が違うため、持病がある人や体の状態によっては害となる場合もあるのです。

では、飲んではいけない水はどのようなお水なのでしょうか。
また、病状や体の状態によって飲んではいけない水とはどのようなお水なのか解説していきましょう。

飲んではいけない水ってどんな水?

水道水これからお話しする「飲んではいけない水」というのは、全ての人に共通することです。
病気の有無・体の状態に関わらず、今すぐ飲むのを辞めた方が良い水や飲むのを控えた方が良い水です。

では、全ての人が飲んではいけない水とはどんな水なのでしょうか。
一つずつ詳しく解説していきましょう。

日本の厳しい安全基準を満たしている「水道水」なのに飲んではいけない?

日本の水道水は世界的に見ても高い基準を設けており、飲んでも安全と言われています。
ですがその一方で「水道水は危険だ」という声も聞かれます。

その理由は何なのでしょうか。

水道水をそのまま飲まない方が良いと言われている理由は2つあります。
一つは塩素の含有量、もう一つは水道管です。

まず塩素についてですが、日本の水道水には塩素が含まれています。
これは、浄水場に送られてきたお水を安全に飲めるように殺菌・消毒処理をするために塩素を使っているからです。

ですので、浄水場で処理された水道水自体に細菌や雑菌の心配はありませんが、大量の塩素が体に悪影響を与えてしまうのです。

メモ

世界と比べても、日本の塩素含有量は多いです。
海外では塩素を使わず消毒処理をしている国もあり、体に害があるということで使用していないところもあります。

ですが、現在の日本においては細菌や雑菌を死滅させるためには塩素消毒は仕方ないのでしょう。
ただ、塩素含有量が多いということが気になります。

細菌や雑菌を死滅させる塩素ですから、体内に入ると腸内細菌も死滅してしまい、体調不良を起こすと言われています。

また、塩素を投入することでトリハロメタンが発生することもご存知かと思います。
トリハロメタンは発がん性物質として知られているものですから、水道水を怖いと感じている人も多いのではないでしょうか。

ですが、各自治体でトリハロメタン濃度を測定し安全な基準のお水を家庭に届ける対策をしています。
ただ、国内全ての自治体が完全にトリハロメタンを安全基準にできていないことが気になります。

また、2つ目の理由である水道管についてですが、現在日本国内では水道管の交換が急ピッチで行われています。
その理由は「水道管の老朽化」です。

水道管が老朽化することで雑菌やウイルスなどの細菌が増え、赤サビを起こす原因になっています。 そのため、水道管を急ピッチで交換する作業を行っているのですが、まだ日本国内で古い水道管を使っている地域の方が多いくらい間に合っていません。

もし日本国内の水道管を全て交換できたとしても、家庭にある水道管や水栓金具を交換しなければ意味がないということも理解しておきましょう。

ですが、水道水に含まれている塩素やトリハロメタンなどの有害物質を取り除くことができれば問題ありません。
例えば、水道直結式のウォーターサーバーならきちんと濾過してくれますので水道水でも安心して飲むことができます。

水道水を沸騰させてすぐに飲む白湯

水道水をそのまま飲むのは良くないと分かっている人は、「沸騰させれば問題ない」と思っていませんか?
実は、これは間違った認識で、沸騰させると細菌や雑菌は死滅しますが、トリハロメタンは増加します。

特に、沸騰させてすぐに火を止める人がいますが、これは絶対にしてはいけません。
トリハロメタンは沸騰直後に最も増えるので、最低でも15分は沸騰状態で加熱し続けなければなりません。

また、やかんなど密閉された容器で水道水を沸かすと、トリハロメタンを含む温まった蒸気が蓋や内部に付着してポタポタと落ちていきます。

ですので、結局トリハロメタンの含有量が多いお湯になってしまいますので、水道水を沸かす時はお鍋にするなど密閉されないように注意しましょう。

昔と今は違う!井戸水や川の水は飲まないように!

「キャンプで川の水を飲む」「家の井戸水がおいしい」と飲んでいる人もいるのではないでしょうか。

井戸水をまだ使っているという人は少なくなってきましたが、地方の方はまだ使っている人も少なくありません。

また、キャンプや山登りで喉が渇いたからと川の水を飲む人もいるでしょう。

自然が豊富だった昔と比べると、川の水や井戸水は随分と汚れています。 細菌や雑菌が多く、最も注意すべきはピロリ菌です。

ピロリ菌は井戸水や河川、不完全処理の下水道などから感染すると言われています。

メモ

下水道が整備される前に産まれていた40代以上の陽性率はなんと70%とも言われており、40代以下になると急激に感染率が低下しています。

ピロリ菌は胃酸の中でも生息できるとても強い菌で、除去せずに放っておくと十二指腸潰瘍や胃潰瘍、胃がんのリスクも高くなると言われています。

こんな症状、体質の人はお水の種類に注意

注意全ての人に共通する「飲んではいけない水」「飲むのを控えた方がよい水」について解説していきました。

では、先ほど解説したお水以外ならどんな水でも飲んで良いのでしょうか。
実は、水に含まれる成分によっては飲んではいけない人や、飲むのを制限した方がよい人もいるのです。

それぞれの症状別・状態別で、飲んではいけない水や控えた方が良い水を解説していきましょう。

心臓・腎臓に持病がある人はカリウムが豊富に含まれている水はNG

心臓や腎臓に疾患がある人は、カリウムが豊富に含まれているお水を飲まないようにしましょう。
カリウムは心臓を含む筋肉や神経を動かすためにも重要な成分なのですが、血液中に増えすぎてしまうと健常な人でも不整脈を起こす可能性があります。

ですので、心臓に疾患がある人はカリウムを多く摂取すると不整脈を起こす危険性があるので注意が必要です。

また、腎臓に疾患がある人もカリウムが豊富に含まれる水は要注意です。
通常、摂取しすぎたカリウムは尿となって排泄されるのですが、腎臓に疾患があり排泄のコントロールが上手くできない場合、カリウムが体内に蓄積し「高カリウム血症」を起こす可能性があります。

高カリウム血症になると急性腎不全や、慢性腎不全などを引き起こす可能性があるので注意が必要です。

赤ちゃんのミルク作りや妊婦さんはバナジウム水・シリカ水・硬水は避けよう

シリカ水やバナジウム水、硬水は、健康や美容に特に良いと言われています。
その理由は「豊富なミネラル成分」です。
ミネラルは人体に必要不可欠なものであり、不足すると病気になったり精神的にも害を及ぼすと言われています。

ですが、赤ちゃんや幼児は発達が未熟なため、必要なミネラル成分だけを吸収し、不要なミネラル成分を排出する働きがまだまだ弱いです。

赤ちゃんがミルクから離乳食にゆっくり体を慣らしていくことを見ればわかりますね。

そのため、ミネラル成分が豊富に含まれているバナジウム水やシリカ水、硬水は赤ちゃんのミルク作りや幼児には向いていません。

ミネラル成分の多い水を赤ちゃんや幼児に与えすぎると下痢になったり体調不良を起こす原因になります。

また、妊娠中の人にもおすすめできません。 母親が摂取した栄養分はお腹にいる胎児にも影響を与えますから、ミネラルの摂りすぎには注意が必要です。

腎障害のある人や高齢者、便秘症の人は海洋深層水の摂りすぎに注意!硬水もNG

海洋深層水はマグネシウムを豊富に含みます。
また、軟水と硬水を選別する時の基準となるマグネシウムが多いのが硬水ですので、硬水もNGです。

先程もお話ししましたが、腎臓に疾患がある方は尿の排泄が上手くコントロールできないため、摂り過ぎたミネラル成分を排出することが難しくなり、「高マグネシウム血症」になる恐れがあります。

高齢の方も腎臓の働きが弱っているため、マグネシウムが多い海洋深層水や硬水は控えましょう。

また、便秘症の人はマグネシウムを摂取すると改善されると言われていますが、飲みすぎは厳禁です。
マグネシウムを摂取しすぎて「高マグネシウム血症」になると、心不全や血圧低下、呼吸筋麻痺など重篤な状態に陥る可能性があります。

腎障害やカリウム排泄障害がある人、空腹時はアルカリイオン水はNG

アルカリイオン水は、電解水のことでPh8.5以上のアルカリ性の水のことです。
健康や美容に良いと言われており、アンチエイジング効果があることからとても人気の高い水でもあります。

ですが、腎臓に疾患がある人やカリウム排泄障害の疾患がある人はアルカリイオン水を飲むのを控えましょう。

アルカリイオン水はPh8.5以上という高いアルカリ性です。
これらの持病がある人がアルカリイオン水を飲むと血清カリウムが上昇して心臓に負担がかかる恐れがあります。

また、空腹時に飲むのも控えましょう。 胃に何もない状態でアルカリイオン水を飲むと胃の酸性度が下がってしまいます。
すると、殺菌効果も下がりウイルスなどの細菌に感染しやすくなってしまうのです。

胃腸が弱い人や下痢気味の人は硬水を避ける

硬水は新陳代謝の促進や脂肪吸収抑制効果、便秘の改善などダイエットにとても良いと言われている水です。

しかし、硬水はカルシウムとマグネシウムが他の水に比べて多いため胃腸に負担がかかります。

そのため、下痢になったり体調不良を起こす可能性がありますので、慢性的に下痢気味な人や胃腸が弱い人は硬水を飲むのを控えましょう。

病気を抱えている人は医師に相談を

この他にも糖尿病やアトピー性皮膚炎など様々な疾患を抱えている人がいらっしゃいます。

水は体にとても良いものですので、何とかして改善したいという気持ちはわかりますが、体に病気を抱えている人は、飲んではいけない水もありますので必ず医師に相談してから飲むようにしましょう。

全体的にミネラル成分のコントロールができない場合にNGとなることが多いので、特に腎臓や排泄などの障害がある人は、必ず医師に相談しましょう。

飲んではいけない水の基礎知識「本当?」「嘘?」正しい知識を身につけよう

マルかバツか飲んではいけない水や、症状によっては控えた方が良い水など様々なお話しをしてきました。
ですがここでふと疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

「飲んではいけないとよく言われている内容が書かれていない!」と思われた方も多いでしょう。

特にウォーターサーバーで人気になっていたRO水(純水)を扱っているところが最近少なくなっていることから、純水は飲んではいけないのではと思われている方が多いようです。

果たして本当にそうなのでしょうか。
他にも水に関する内容で間違って覚えていることがあると思いますので、間違えやすい内容を解説しておきましょう。

純水(真水)を飲みすぎると体に良くないって本当?

純水は真水とも言われますが、ミネラル成分を極限まで除去した水のことです。
ウォーターサーバーで使われているRO水が純水にあたります。

一時期、不純物を極限まで除去されている水のため、ウォーターサーバーでもRO水は赤ちゃんのミルク作りに最適と言われていました。

ですが、純水は雑菌が繁殖しやすく、ミネラルがもたらす健康や美容の効果を期待できません。 また、純水は吸収率が異常に高く、物質を溶かし込む性質があるため、手に触れるだけで手の水分を吸収して溶かしてしまうということもあり「飲んではいけない水」と言われるようになったのでしょう。

もちろん、体に害のある水であれば世の中に普及するわけがありません。 スーパーでもらえる無料の水は純水が使われていることからも、純水を飲むと危険ということがないとわかります。

ですが、先ほど解説した理由や純水はミネラル成分が全くと言ってよいほど含まれていないため味がなくとても飲みにくいということもあり、いつしか「飲んではいけない水」となってしまったようです。

純水は飲んではいけない水ではなく、ミネラル成分が含まれていないため健康や美容目的で飲むお水ではないということを理解しておきましょう。

熱中症対策でお水だけを飲みすぎるのは危険!

真夏日の空間違った知識として認識されているのが熱中症対策でお水を飲むという点です。
夏は汗をかくことが多く、特に運動をする時など水分をたくさん放出してしまう時に水を大量に飲む人がいますが、これはとても危険です。

水を大量に摂取しすぎると血中のナトリウムの濃度が低下してしまうため「低ナトリウム血症」を起こす可能性があります。

大量の水で血液が希釈されナトリウムの濃度が低下してしまうのですが、最悪の場合死に至る怖い病気です。

メモ

実際、水をどれだけ多く飲めるかという競技で7.5リットルの水を一気に飲んだ女性が亡くなっていますし、フットボールの練習中に水分を摂らなければと14リットルもの水を摂取した男性も死亡しています。

これだけの水を飲むことはないかもしれませんが、軽い症状でも頭痛や吐き気、めまいなどを引き起こします。

熱中症対策をするときは、水だけではなく塩分、クエン酸、糖分を含む水を必ず摂取するようにしましょう。

夏場はスポーツドリンクが良いのですが、糖分が気になるという人は1日に摂取する水分量(体重の4%)を守るようにし、運動をするときはスポーツドリンクを併用するようにしましょう。

飲んではいけない水の知識をしっかり身につけて正しく飲もう

飲んではいけない水に関する知識をお伝えしてきましたが、知らなかったということも多いのではないでしょうか。

水は健康や美容に良いと言われていますが、水の種類や飲み方を間違えると持病や状態を悪化させることもあります。

逆に、正しい知識を身に着けていれば健康や美容にとても良い飲み物ですので、自分に合ったお水を選び飲むようにしましょう。

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