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処方箋袋と薬

【健康のプロが語る!】正しい薬の飲み方とは?~飲みやすくするコツも公開~

いつものお薬、正しく飲めていますか?

体内に入れば同じであるという考えの方は、大変危険!

今までさまざまな方の健康指導をしてきましたが、お薬の飲み方を理解していない方が多いのが現状です。
薬によって起こる副作用の怖さを知り、正しい飲み方をしてください。

「薬が苦手であまり飲みたくない」という方は、飲みやすくなるコツをマスターすることで苦痛をやわらげることができます。

健康のプロである筆者が、正しい薬の飲み方、そして小さなお子様でもお薬が飲めるようになるコツを伝授します。

薬を飲む際の重要なポイントを理解する

ポイント薬には正しい飲み方、服用方法があります。

「なんとなく」で薬を飲んでいる方や「服用方法を守らない飲み方」をしている方は、副作用によって健康を妨げることになる可能性が高まります。

まずは、薬を飲む際の基礎知識を理解し、薬を飲む際の徹底事項としてください。

薬を飲むタイミング

薬を飲むタイミングは、薬の効き目を左右する非常に重要なポイントです。

いわゆる「食前、食間、食後、就寝前」などと定められた薬が該当しますが、しっかり守っていますでしょうか?

あまり気にされていない方もいらっしゃいますが、薬をつくる際の配合成分によってそれぞれ「最も症状の緩和に効果が期待できるタイミング」を記載しています。

つまり、薬の効果を最大限に発揮するためには「タイミング」を徹底して守る必要性があるということ。

市販で購入した薬であれば下記の図のように「外箱の裏面」に、処方された薬であれば「お薬手帳」または「処方箋」に必ず薬を飲むタイミングについて明記がされていますので、確認してください。

市販薬パッケージ

外出先でお薬を飲まれる方は特に「飲むタイミング」をおろそかにしてしまいがちですが、携帯用の折りたたみコップや小さい水筒を持ち歩くことで、場所を気にせず服用することができますので、対策をしてください。

それぞれの薬を飲むタイミングの定義について記載します。

食前に飲む薬とは

処方箋や外箱に「食前」と記載されている薬が該当します。

食前薬とは、食事の20~30分前に飲む薬のこと。

食前薬の例として、食事を摂取した際の胃酸の分泌を抑えたい場合や血糖値の上昇を防ぐための薬が該当します。

仮に「食事の後でいいや」と定められたタイミングを守らずに服用した場合、起こしたくない症状(高血糖や胃酸多過など)が起こる可能性が高くなることは明白ですね。

薬は「症状の緩和、予防」のために服用するのですから、あなた自身の健康のために絶対に守らねばなりません。

食間に飲む薬とは

「食間」と記載のある薬が該当します。

「食事中に飲む薬」と誤解されやすいのですが、正確には「食事を摂取してから約2時間後が目安」となる薬です。

食事を摂取してから2時間ほど経過すれば、消化活動が落ち着き、胃の状態が安定していますので、その期間に服用したいお薬は「食間」との記載がある場合が多いです。

人によっては「食前に服用する薬」と「食間」に服用する薬が処方されている場合があります。

その際も、必ず分けて服用するようにしてください。

食事中に服用しても効果がないわけではないのですが、やはり効き目が低下してしまいますので、注意しましょう。

食後に飲む薬とは

食後とは「食事を摂取した後20~30分後までの間」に飲む薬のことです。

胃への刺激が強い薬や食事を摂取することで吸収率がアップする薬が該当します。

体調が悪くて食事の摂取ができない時は、胃を保護するためにゼリーやヨーグルトなど比較的食べやすいものを食べてから飲むことをおすすします。

どうしても食べることができない場合は、受診した医療機関に相談をした上で判断を待つようにしてください。

薬を飲む量

薬には、用法・用量の欄に薬を飲む量(1日何粒、何錠)の記載があります。

痛みが強い場合は特に、決められている量以上の服用をしている方をお見受けすることがありますが、どんなに効き目を感じなくても「決められた量以上の服用」は絶対にやめてください。

副作用を引き起こす可能性が高くなり、体調の悪化につながります。

現在服用している薬が「思うような効果を実感できない」ものであれば、受診して相談しましょう。あなたに合った薬でなければ効果を期待できません。

薬を飲む方法

薬には正しい飲み方があります。

それは「決められた用法・用量を守り、水またはぬるま湯」で服用すること。

当たり前のように感じる方もいらっしゃるかとは思いますが「水以外の水分」で飲まれる方は思っている以上に多いものです。

水でなければならない理由は「糖分や塩分など余分な成分が含まれていないため、薬の効き目を邪魔しない」から。

炭酸飲料や糖分の多い清涼飲料水で薬を服用すると、薬の成分と反応を起こし効き目を弱くしてしまいます。

実感がわかない方もいらっしゃると思いますので、水以外の飲み物で薬を摂取した場合のリスクについて具体例を挙げてご説明します。

  • コーヒーや紅茶、栄養ドリンクなどカフェインの多く含まれる飲み物
    薬に含まれる成分が変化し、効き目が弱くなることがあります。
  • 柑橘系のジュース
    酸が薬の効果を弱めるため、血糖値や血圧を管理する薬を服用していた場合、命の危険が伴います。
  • アルコール
    薬の効果を増大させる、または無くす可能性が非常に高く、大変危険です。

次に、水で薬を飲む際の量や温度についてご説明します。

薬は体内で溶けて吸収されることで初めて効果を発揮するため「薬が溶けやすい状態」をつくってあげる必要があります。

そのためにはコップ1杯(約200cc)の水またはぬるま湯を準備しましょう。
必ずしも全部飲み切る必要性はありませんが、飲む薬の数に合わせて十分な水を摂取してください。

温度に関して、内臓への負担をやわらげるため体温に最も近い「37℃」を推奨しています。
必ずしも守る必要性はないですが、研究によって最も吸収率が高まることが明らかとなっています。

中には、飲み物がないからといって「薬をそのまま飲む」方がいらっしゃいますが、胃の粘膜を傷つける原因になりますので、避けてください。

薬の組み合わせ

複数の薬を組み合わせて飲まれている方は「組み合わせ」に注意しなくてはなりません。

薬の配合成分同士が効果を打ち消す方向に働く場合や、効きすぎてしまう可能性があるため、大変危険です。

受診して処方されている薬であれば考慮されているので問題ありませんが、市販の薬を併用して飲みたい場合や、市販の薬のみを併用する場合は、必ず医師に相談してください。

組み合わせによって「健康を妨げるケース」は決して少なくないため、軽視しないでくださいね。

【粉薬が苦手な方必見!】粉薬を飲む際のコツを伝授!

粉薬薬の中でも最も飲みにくいとされている「粉薬」ですが、飲みやすくするコツを覚えておくと、大変スムーズに薬を飲むことができます。

前述した用法・用量を守り、水またはぬるま湯での服用をするのであれば、以下に記載の飲み方であっても効果を妨げることはありませんので、ご安心ください。

水を先に口に含み薬を飲む

粉薬を飲む際に、錠剤と同様に最初に薬を入れる方がいらっしゃいますが、粉薬の場合、舌に触れると「苦さ」を感じてしまいます。

そのため「水を口に含んでから粉薬を入れる」ようにしてみてください。

順序を変えるだけでも粉薬の苦さや独特のザラザラ感がやわらぎますよ!

水の入ったコップの中に粉薬を入れて飲まれている方もいらっしゃいますが、その場合、水を飲み切らなければならないので、少し大変かもしれません。

ゼリーに混ぜて飲む

薬局やドラッグストアでよく見かけますが「薬用のゼリー」というものを使用すると、苦みを消してくれるので非常に飲みやすくなります。

お子様向けに販売されている商品もありますが、大人の方が使用していただいても構いません。

薬を飲むことが嫌になると「飲み忘れ」や「飲むタイミング」などに悪い影響を与える可能性がありますので、未然に防ぎましょう。

カプセル容器に詰めて飲む

あまり知られていませんが「カプセル」を準備することで、粉薬を飲みやすくすることができます。

薬局やドラッグストで手に入れることができますが、心配な方は薬を処方された薬局で相談をしましょう。

粉薬が苦手との旨を伝えれば、錠剤への変更またはカプセルの提供をしてくれます。

詰める作業に少し手間がかかってしまう点が難点ではありますが、慣れるとスムーズにできるようになるかと思いますので、試してみてください。

内服用オブラートを使用する

内服用オブラートとは「でんぷんを材料としたシート」のことで、薬を包んで飲む際に使用されます。

粉薬の味がどうしても苦手という方や、誤嚥(ごえん)の可能性のある方、ご高齢の方を中心に愛用されています。

薬局やドラッグストア、大手通販サイトでも販売されていますので、ぜひお試しください。

【薬が苦手なお子様向け!】飲み方を工夫して薬をおいしく飲もう

ママと赤ちゃんお子様は特に「薬が苦手」という場合が多く、どうすれば飲んでもらえるのかと苦労しますよね。

カプセルやシートを使用しても「薬である」と認識すれば拒否反応がでるお子様も多いので、その方でも簡単に飲むことができる方法を伝授します。

ヨーグルトやバナナなどに混ぜて飲むと薬の味を感じにくくなる

お子様に薬を飲んでもらう際に注意したいのが「見た目」と「味」の2点。

ヨーグルトやバナナなど消化の早い食べ物に薬を混ぜることで、見た目も味も気にすることなくおいしく飲むことができます。

錠剤の薬であればスプーンで小さく砕き、食べ物と一緒にしてあげると大変飲みやすいですね。

特に小さなお子様であれば、薬が口の中に残っていないかどうかをチェックして薬の飲み残しを防ぎましょう。

粉薬に水をつけ、丸めることで飲みやすくなる

粉薬である場合、小さくコンパクトにまとめてあげることで飲みやすくなります。

薬自体は嫌いでないけれど、粉薬の味が苦手で「吐き出してしまう」というお子様におすすめの方法です。

薬を口に含んだ後、ストローをつけたコップで流すようにしてあげるとスムーズに飲むことができます。

この方法でも、口の中に薬が残っている可能性がありますので、必ずチェックしてください。

まとめ

正しい薬の飲み方について述べました。

筆者の主張をまとめます。

  • 薬は用法・用量を必ず守り服用することが大切!不明な点は必ず専門機関へ相談を
  • 薬は水またはぬるま湯で飲む!そのほかの水分での薬の服用は副作用の危険性があり、健康を妨げる原因となる
  • 粉薬が苦手な場合は、水を先に含む、カプセルやシートを用いるなど工夫をすることで飲みやすくなる
  • 薬が苦手なお子様には、消化の良い食べ物に薬を混ぜる、小さく丸めて流し込みやすくするなどの対策をしよう

上記を踏まえて、正しく薬を飲み健康を守りましょう!

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